父命日20年の夏。

20年前の今日も暑くて晴れていて、透析が終わって病室に来た母を待つように静かに逝った父。人間年齢59歳だった。

九州は宮崎県生まれ。お酒好きで頑固で、麹町で印刷業を自営していて、廃業する3年くらい前から私も手伝って。
呑んだくれては愚痴を言い。呑み屋で私に怒られて(笑
でも大好きな父だった。
葬式の時には自分でも信じられないくらい泣いて、泣いて、放心状態になった。

その時に出会ったお坊さま。父の亡骸を見て私に一言。「お父様に似てますね」
今もそのお坊様にはお世話になっております。尊敬するお坊様です。父を通じて、仏縁をいただきましたわけです。

顔だけでない。今となっては、酒好きも父譲りになってしまった。
それでもほどほどにできるのは、父がお酒で体を壊したのを見ていたからだ。

お人好しで損ばかりしていたが”飲み友達”は多かったようだ。
案外私が思うより、しあわせだったのかもしれない。

20年前のその日から、私の仏教への道が始まった。
「肉体はなくとも魂は生きている」ということを父は身をもって教えてくれた。
それまでは「死んだら全部なくなる」と思っていたが、”存在”を感じたし、”声”が聞こえることもあったから、
ああ、この世の死とは肉体がなくなっただけなんだ。
と、自然と理解できるようになった。




今日、ふと思い立ち、父他界後、電池がなくなるまで使っていた遺品の腕時計に電池を入れてもらった。
液漏れもなく、問題なく使えた!

母の指輪と父の時計。

本当はそんなものなくてもいつもそばにいるのはわかっているけど。
しているとすごーーく安心するので使うことにした。
安心感。て大事。
この世に生きているとこんな私でも揺らぐ時があるから。




いつもありがとう! 姿のない魂の両親よ。

父の会社のそばにあった「木実さん」というお店の写真。
カウンター何席かと外席何席かのママさん1人でやっていた小さなお店。
私も小さい頃何度か行ったことがある。
いいお店だったなあ。
左から2番目が父。

kimisan.jpg